筋トレ中に足がつる

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筋トレ中に足がつる!その瞬間の絶望感から抜け出す完全ガイド

スクワットの最後の1レップ。「よし、あと1回!」と気合を入れた瞬間、ビキッ!

ふくらはぎに電撃が走り、思わず変な声が出る。周りのジムメンバーが振り返る。恥ずかしい。痛い。どうしよう。

そんな経験、ありますよね?筋トレ中の足つり(こむら返り)は、まさに筋トレあるあるの王道です。今回は、この「筋肉の反乱」について、原因から対処法まで徹底的に解説します!

制作者 hiroyuki

「うわぁぁぁ!!」その瞬間、時が止まる


なぜ筋トレ中に足がつるのか?犯人を特定せよ!

犯人その1:水分不足(最重要容疑者)

これが一番多い原因です。 特にふくらはぎは水分不足の影響を受けやすいんです。

なぜかというと

  • 筋トレ中は大量に汗をかく(見えない汗も含めて)
  • 水分が減ると血液がドロドロになる
  • 筋肉への酸素・栄養の供給が悪くなる
  • 筋肉が「もう無理!」とパニックを起こす → つる

具体例: 1時間の筋トレで500ml〜1リットルの水分が失われます。ペットボトル1〜2本分です。「喉が渇いた」と感じた時点で、すでに体は脱水状態に入っています。

犯人その2:電解質(ミネラル)不足

水だけ飲んでもダメなんです。体内の電解質バランスが崩れると、筋肉は正常に動けません。

特に重要なのが

  • マグネシウム:筋肉の収縮・弛緩をコントロール
  • カリウム:神経伝達に必須
  • カルシウム:筋肉の収縮に関与
  • ナトリウム:水分バランスの調整

汗と一緒にこれらも流れ出るので、水だけでは補給不足になります。

具体例: 夏場にエアコンなしでトレーニングしたり、サウナスーツを着て走ったりすると、めちゃくちゃつりやすくなるのはこのためです。

犯人その3:筋肉の疲労と乳酸の蓄積

ハードなトレーニングで筋肉が疲れ切ると、筋肉の「オンオフスイッチ」が誤作動を起こします。

  • 重いウェイトでの連続セット
  • 限界まで追い込むトレーニング
  • 普段やらない動きの筋トレ

こんな時は要注意です。

具体例: カーフレイズ(つま先立ち運動)を限界までやった後、降りた瞬間にふくらはぎが「ピクピク…ビキッ!」となるパターン、経験者なら「ああ、あれね」と頷くはず。

犯人その4:血行不良・冷え

筋肉が冷えていると、血流が悪くなり、つりやすくなります。

  • 冬場のジムで十分なウォームアップなし
  • エアコンで体が冷えている
  • レギンスやサポーターで締め付けすぎ

具体例: 冬の朝イチでいきなり重いスクワット → 高確率でつります(実体験)

なぜ「ふくらはぎ」が特につりやすいのか?

ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)が足つりの常連である理由:

  1. 第二の心臓 と呼ばれ、常に血液を送るポンプの役割をしている
  2. 体重を支え、立つ・歩く・跳ぶすべての動作で酷使される
  3. 心臓から遠い位置にあり、血流が届きにくい
  4. 筋肉が細長く、けいれんが起きやすい構造

つまり、働き者だけど環境が厳しい部位 なんです。だからこそケアが必要!


【緊急対応】足がつった瞬間の対処法

ステップ1:落ち着く(まず深呼吸)

痛みでパニックになりますが、焦るとさらに筋肉が緊張します。「来た…!」と思ったら、まず深呼吸。

ステップ2:優しくストレッチ

ふくらはぎがつった場合

  1. つま先を手でつかむ(届かなければタオルを使う)
  2. ゆっくり手前に引っ張る(アキレス腱を伸ばすイメージ)
  3. 痛みが引くまで10〜30秒キープ
  4. 絶対に無理やり伸ばさない! じわ〜っと優しく

太ももがつった場合

  • 前側(大腿四頭筋):立った状態で膝を曲げて足首を持ち、お尻に引き寄せる
  • 後側(ハムストリング):座って脚を伸ばし、上体を前に倒す

ステップ3:マッサージ

ストレッチで落ち着いたら、つった部分を優しく揉みほぐします。血流を促進させるイメージで。

ステップ4:水分・電解質補給

すぐにスポーツドリンクや電解質入りの水を飲みましょう。体が「助けて!」と叫んでいるサインです。

ステップ5:休憩

無理して続けると再発します。最低5〜10分は休んで、筋肉を落ち着かせましょう。


【予防策】もう二度とあの悲劇を繰り返さないために

1. 水分補給の「3つのタイミング」

  • トレーニング前(30分前):300〜500ml
  • トレーニング中(15〜20分ごと):100〜200ml
  • トレーニング後(すぐに):500ml以上

ポイント: 「喉が渇いた」と感じる前に飲むのが鉄則。渇きを感じた時点でアウトです。

2. 電解質も忘れずに

真水だけでなく

  • スポーツドリンク(ポカリ、アクエリアスなど)
  • 電解質タブレット(水に溶かすタイプ)
  • バナナ(カリウム豊富)
  • ナッツ(マグネシウム豊富)

を組み合わせましょう。

プロテインに混ぜるタイプの電解質サプリ も便利です。

3. ウォームアップは絶対

「時間がないから」とウォームアップをスキップするのは自殺行為。最低でも:

  • 全身の軽い有酸素運動(ジョギング、エアロバイク):5分
  • 動的ストレッチ(レッグスイング、アームサークル):5分
  • 軽い重量での予備セット:2〜3セット

これだけで足つりのリスクは大幅に減ります。

4. クールダウンとストレッチ

トレーニング後の静的ストレッチは、疲労回復と翌日の足つり予防に超重要。

各部位を30秒以上、痛気持ちいいくらいの強度で伸ばしましょう。特にふくらはぎは念入りに。

5. 日常生活での対策

食事

  • 海藻類(マグネシウム)
  • 緑黄色野菜(カリウム)
  • 乳製品(カルシウム)
  • 大豆製品(マグネシウム)

習慣

  • 十分な睡眠(筋肉の回復に必須)
  • 入浴で血行促進(シャワーだけはNG)
  • 寝る前の軽いストレッチ

6. サプリメントの活用

どうしても食事で補えない場合:

  • マグネシウムサプリ(寝る前に摂取)
  • BCAA(筋肉の分解抑制)
  • クレアチン(筋肉のエネルギー供給)

ただし、基本は食事 です。サプリは補助的に。


こんな時は要注意!すぐ病院へ

以下の症状がある場合は、単なる足つりではない可能性があります:

  • 頻繁につる(週に3回以上)
  • つった後も何日も痛みが続く
  • 片足だけ極端につりやすい
  • 色が変わる、腫れる、しびれる
  • 安静時(寝ている時)にも頻繁につる

これらは神経障害、血管疾患、電解質異常などの可能性があります。自己判断せず、整形外科や内科を受診してください。


まとめ:足つりは「体からのSOS」

筋トレ中の足つりは、決して珍しいことではありません。でも、それは体が「ちょっと待って!」と言っているサインです。

重要ポイントおさらい

  • ✅ 水分は喉が渇く前に、こまめに摂取
  • ✅ 電解質も一緒に補給(水だけではダメ)
  • ✅ ウォームアップ・クールダウンは必須
  • ✅ 特にふくらはぎは念入りにケア
  • ✅ つったら無理せず、ストレッチ→マッサージ→休憩

筋トレは「頑張ること」も大事ですが、「体の声を聞くこと」 はもっと大事です。

準備をしっかりして、安全に、効果的にトレーニングを楽しみましょう!


最後に個人的な体験談: 私も昔、「男は水分補給なんて軟弱!」みたいな謎の精神論でトレーニングしていた時期があります。結果、スクワットの最中に両足がつり、ジムのマットの上で変なポーズで固まり、トレーナーさんに助けられるという恥ずかしい経験をしました。

それ以来、ボトル2本を必ず持参しています。みなさんも、私みたいな恥ずかしい思いをしないように、しっかり対策してくださいね!

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