自重トレvsウェイトトレ本当はどっちが効果的?
「自重トレーニングで十分!ジムなんていらない!」
「いや、ウェイトトレーニングじゃないと筋肉はつかない!」
この論争、筋トレ界で永遠に続いています。
自重派は言います。 「器具なしで、いつでもどこでもできる。お金もかからない。機能的な体が作れる!」
ウェイト派は反論します。 「漸進性過負荷ができない。限界がある。本気で筋肉つけたいならウェイト一択!」
で、実際のところ、どっちなんですか?
しかも、よく言われるイメージがあります。
自重トレ = 細マッチョ、素早く動ける、機能的 ウェイトトレ = ゴリマッチョ、重くて動けない、見た目だけ
このイメージ、本当なんでしょうか?
この記事では、自重トレとウェイトトレを徹底比較します。
科学的データ、実際の効果、メリット・デメリット、すべて暴きます。
結論を先に言うと、「目的と継続性による」です。
でも、それじゃつまらないので、徹底的に深掘りしていきます。
最後まで読めば、「俺は○○派で正解だった!」または「今日から○○も取り入れよう!」と確信できるはずです。
では、論争スタート!
そもそも、自重トレとウェイトトレの違いとは?
自重トレーニング(ボディウェイトトレーニング)
定義:自分の体重を負荷として使うトレーニング
代表的な種目:
- 腕立て伏せ(プッシュアップ)
- 懸垂(チンニング・プルアップ)
- スクワット
- プランク
- ディップス
- ランジ
- バーピー
器具を使わない、または最小限(懸垂バーなど)で行います。
ウェイトトレーニング(ウェイトリフティング)
定義:外部の重り(ウェイト)を使うトレーニング
代表的な種目:
- ベンチプレス
- スクワット(バーベル)
- デッドリフト
- ダンベルカール
- ラットプルダウン
- レッグプレス
バーベル、ダンベル、マシンなどを使います。
共通点
どちらも筋肉に負荷をかけて、成長させるという目的は同じです。
一般的なイメージは本当か?【検証】
まず、多くの人が持っているイメージを検証しましょう。
イメージ1:自重トレ = 細マッチョ、ウェイトトレ = ゴリマッチョ
これ、半分正解、半分間違い。
正しい部分
自重トレは、自分の体重以上の負荷をかけにくいため、筋肥大には限界があります。
ウェイトトレは、重量を増やせるので、筋肉を大きくしやすいです。
間違っている部分
自重トレでも、工夫次第で筋肉は大きくなります。
逆に、ウェイトトレでも、軽い重量で高回数やれば、細マッチョになります。
結論:トレーニング方法より、総負荷量と食事が重要。
イメージ2:自重トレ = 素早く動ける、ウェイトトレ = 重くて動けない
これ、ほぼ間違い。
間違っている理由
素早さ(スピード)は、筋肉の大きさではなく、神経系の発達とトレーニングの内容で決まります。
ウェイトトレをしているアスリート(スプリンター、格闘家、バスケ選手など)は、めちゃくちゃ速く動けます。
逆に、自重トレだけでも、動きが遅い人もいます。
動ける体を作るには
- プライオメトリクス(ジャンプ系)
- スピードトレーニング
- 競技特異的な練習
これらが重要で、自重かウェイトかは関係ありません。
結論:「ウェイトトレ=動けない」は完全な誤解。
イメージ3:自重トレ = 機能的、ウェイトトレ = 見た目だけ
これも誤解。
機能的とは?
「機能的な体」とは、日常生活やスポーツで実際に使える体のこと。
でも、これはトレーニングの種類ではなく、どんな動きを練習するかで決まります。
事実
- ウェイトトレで機能的な体も作れる(スクワット、デッドリフトは超機能的)
- 自重トレでも、見た目だけの体になることもある
結論:機能性は、トレーニングの内容と目的で決まる。
自重トレのメリット【自重派の主張】
では、自重派の主張を聞いてみましょう。
メリット1:いつでもどこでもできる
これは最強の武器。
- ジムに行く必要なし
- 器具不要(または最小限)
- 自宅でできる
- 旅行先でもできる
- お金がかからない
継続しやすさでは、圧倒的に自重トレが有利です。
メリット2:ケガのリスクが低い
自分の体重以上の負荷がかかりにくい。
ウェイトトレで100kgのバーベルを落とすと、大ケガします。
自重トレは、そういうリスクが低いです。
メリット3:バランス感覚・体幹が鍛えられる
自重トレは、バランスを取りながら動く種目が多い。
例:
- 片足スクワット(ピストルスクワット)
- プランク
- ハンドスタンドプッシュアップ
これらは、体幹とバランス感覚を同時に鍛えられます。
メリット4:自然な動き
人間本来の動きに近い。
押す、引く、持ち上げる、ジャンプする。
これらの基本動作を、自重トレで鍛えられます。
メリット5:コスパ最強
ジム代:月8,000円 × 12ヶ月 = 年間96,000円
自重トレなら、ほぼ無料。
懸垂バーを買っても、3,000円程度。
長期的に見ると、圧倒的にコスパが良いです。
メリット6:スペースを取らない
マンションやアパートでもできる。
ウェイトトレは、バーベルセットを置くスペースが必要。
自重トレは、畳2畳分あればOK。
自重トレのデメリット【ウェイト派の反論】
お待たせしました。ウェイト派の反論です。
デメリット1:漸進性過負荷が難しい
これが最大の弱点。
筋肉を成長させるには、少しずつ負荷を増やす必要があります(漸進性過負荷)。
ウェイトトレなら、プレートを1枚増やせば、2.5kg増。
自重トレは、負荷の調整が難しい。
対策はあるが、限界がある
- レップ数を増やす(でも30回以上は筋持久力になる)
- 難易度を上げる(でも、種目のバリエーションに限界)
- ウェイトベストを着る(でも、高価)
デメリット2:下半身が鍛えにくい
特に、脚。
スクワットを100回やっても、ウェイトスクワット10回には勝てません。
下半身の筋肉は大きいので、自重だけでは物足りない。
デメリット3:筋肥大に時間がかかる
同じ筋肉量をつけるのに、時間がかかる。
ウェイトトレなら、半年で達成できることが、自重トレだと1年かかることも。
効率を求めるなら、ウェイトトレが有利。
デメリット4:上級者向けの種目は難しすぎる
プランシェ、フロントレバー、ハンドスタンドプッシュアップ…
これらの高難度種目は、習得に何ヶ月、何年もかかります。
初心者には、ハードルが高すぎます。
デメリット5:モチベーションが続きにくい
記録の伸びが見えにくい。
ウェイトトレなら、「先週60kg、今週62.5kg!成長した!」と実感できます。
自重トレは、「腕立て伏せ、先週30回、今週31回…」と、地味。
ウェイトトレのメリット【ウェイト派の主張】
ウェイト派の反撃です。
メリット1:漸進性過負荷がしやすい
これが最大の武器。
プレートを1枚ずつ増やすだけ。
筋肉は、確実に成長します。
記録も明確で、モチベーションが維持できます。
メリット2:効率的に筋肥大できる
短期間で筋肉をつけたいなら、ウェイト一択。
科学的にも、ウェイトトレの方が筋肥大効果が高いことが証明されています。
メリット3:下半身も鍛えられる
バーベルスクワット、デッドリフト、レッグプレス。
これらは、下半身の筋肉を爆発的に成長させます。
自重では不可能なレベルです。
メリット4:種目のバリエーションが豊富
ダンベル、バーベル、マシン、ケーブル…
種目が無限にあります。
飽きません。
部位ごとに細かく鍛え分けられます。
メリット5:トレーニング時間が短い
効率的に追い込める。
自重トレで30分かかることが、ウェイトトレなら10分で終わることも。
時間効率が良いです。
メリット6:ジムのモチベーション
ジムに行くと、やる気が出る。
周りがトレーニングしてると、「俺も頑張ろう」となります。
自宅だと、サボりがち。
ウェイトトレのデメリット【自重派の反論】
自重派の反撃。
デメリット1:お金がかかる
ジム代、器具代、プロテイン代…
年間10万円以上かかることも。
自重トレなら、ほぼ無料。
デメリット2:ジムに行く手間
移動時間、着替え、シャワー…
トレーニング時間は30分でも、トータルで2時間かかることも。
忙しい人には、負担。
デメリット3:ケガのリスク
高重量を扱うと、ケガのリスクが上がる。
腰、肩、膝を痛める人、多いです。
正しいフォームを習得するまで、時間がかかります。
デメリット4:初心者には敷居が高い
ジムに行くのが怖い。
マッチョばかりで、居心地が悪い。
マシンの使い方がわからない。
初心者には、ハードルが高いです。
デメリット5:スペースが必要
ホームジムを作るなら、6畳以上必要。
バーベルセット、ベンチ、ダンベル…
場所も取るし、お金もかかります。
科学的比較【データで見る真実】
感情論は置いておいて、科学的にはどうなのか?
研究1:筋肥大効果
2017年の研究
「ウェイトトレーニングの方が、自重トレーニングより筋肥大効果が高い」
理由:漸進性過負荷がしやすいから。
ただし、条件付き。
自重トレでも、工夫すれば(難易度を上げる、回数を増やす)、同等の効果は出せます。
でも、効率はウェイトトレの方が上。
研究2:筋力向上
2015年の研究
「ウェイトトレーニングの方が、筋力向上効果が高い」
特に、最大筋力(1RMなど)は、ウェイトトレの方が圧倒的に伸びます。
自重トレは、筋持久力の向上には有利。
研究3:機能的動作
2018年の研究
「自重トレーニングの方が、機能的動作パターンの習得に有利」
理由:バランスや協調性が求められる動きが多いから。
でも、ウェイトトレでも、スクワットやデッドリフトは超機能的。
結論:どちらも機能的になれる。
研究4:継続率
2019年の研究
「自重トレーニングの方が、継続率が高い」
理由:
- 手軽
- お金がかからない
- 場所を選ばない
ウェイトトレは、ジムに行かないとできないので、継続が難しい人も多い。
でも、最も重要なのは継続すること。
どちらが継続しやすいかは、人による。
目的別おすすめ【あなたに最適なのは?】
結局、どっちを選べばいいの?
答え:目的による。
筋肉を大きくしたい(筋肥大)
おすすめ:ウェイトトレーニング
理由:
- 漸進性過負荷がしやすい
- 効率的
- 短期間で結果が出る
でも、自重トレでも可能。
時間はかかるけど、工夫すれば筋肉はつきます。
細マッチョになりたい
おすすめ:どちらでもOK
細マッチョは、筋肉量 + 低体脂肪率で作られます。
筋肉をつけるのは、自重でもウェイトでもOK。
重要なのは、体脂肪率を下げること(食事管理)。
機能的な体を作りたい
おすすめ:自重トレ + ウェイトトレの組み合わせ
機能的な体には、バランスが大事。
- 自重トレ:バランス、体幹、協調性
- ウェイトトレ:筋力、パワー
両方やるのが理想。
お金をかけたくない
おすすめ:自重トレーニング
圧倒的にコスパが良い。
懸垂バー(3,000円)だけ買えば、ほぼ完璧。
短時間で効率的に
おすすめ:ウェイトトレーニング
時間効率は、ウェイトの方が上。
30分で全身を追い込めます。
自宅でトレーニングしたい
おすすめ:自重トレーニング
スペースを取らない。
騒音も少ない(ジャンプ系以外)。
ただし、ダンベルを買えば、自宅でウェイトトレもできる。
可変式ダンベル(2個で2〜3万円)があれば、かなりのことができます。
ジムに行きたい
おすすめ:ウェイトトレーニング
ジムには、ウェイト器具が揃っています。
せっかくジムに行くなら、ウェイトを使わない手はありません。
最強の組み合わせ【両方やる】
実は、最も効果的なのは、両方やること。
組み合わせ例1:週3回
月曜日:ウェイトトレ(上半身)
- ベンチプレス
- ダンベルプレス
- ラットプルダウン
水曜日:自重トレ(全身)
- 腕立て伏せ
- 懸垂
- スクワット
- プランク
金曜日:ウェイトトレ(下半身)
- バーベルスクワット
- デッドリフト
- レッグカール
組み合わせ例2:同じ日に両方
ウェイトトレ → 自重トレ
例:
- ベンチプレス(ウェイト)
- ダンベルフライ(ウェイト)
- 腕立て伏せ(自重)で追い込み
ウェイトで高重量を扱った後、自重で限界まで追い込む。
組み合わせ例3:時期で分ける
増量期:ウェイトトレメイン
筋肉をつけることに集中。
減量期:自重トレ + 有酸素
体を絞ることに集中。
よくある質問【Q&A】
Q1. 自重トレだけでムキムキになれる?
A. なれるけど、時間がかかる。
体操選手を見てください。
自重トレだけで、あんなにマッチョです。
でも、彼らは週6日、何時間もトレーニングしています。
普通の人が、週3回、1時間程度なら、ムキムキは難しいです。
Q2. ウェイトトレすると、動けなくなる?
A. なりません。
これは完全な誤解。
ボディビルダーが動けないのは、体脂肪率が極端に低く、エネルギー不足だから。
普通にウェイトトレしてる人は、めちゃくちゃ動けます。
Q3. 自重トレで、懸垂ができない
A. 補助からスタート
- ジャンプして、ゆっくり下ろす(ネガティブ懸垂)
- ゴムバンドで補助
- ラットプルダウン(ジムにある)
徐々に力をつけていけば、必ずできるようになります。
Q4. ウェイトトレ、どこから始めれば?
A. BIG3から。
- スクワット
- ベンチプレス
- デッドリフト
この3つが基本。
最初は軽い重量で、フォームを習得しましょう。
Q5. 自重トレとウェイトトレ、どっちが先?
A. ウェイトトレが先。
同じ日に両方やるなら、高重量を扱うウェイトトレを先にやりましょう。
疲れた状態でウェイトトレをすると、ケガのリスクが上がります。
Q6. 女性はどっちがおすすめ?
A. 目的による。
引き締めたい → 自重トレ + 軽いウェイトトレ
筋肉をつけたい → ウェイトトレ
女性は筋肉がつきにくいので、ウェイトトレの方が効率的です。
Q7. 高齢者はどっち?
A. 自重トレから始めて、徐々にウェイトトレ。
高齢者こそ、筋トレが必要です。
最初は自重トレで基礎体力をつけて、慣れたらウェイトトレに移行しましょう。
ケガのリスクを最小限に。
Q8. 結局、どっちがおすすめ?
A. 両方やるのが最強。でも、続けられる方を選ぶ。
完璧を求めず、継続できる方を選びましょう。
週1回のウェイトトレより、週3回の自重トレの方が、確実に成果が出ます。
論争に終止符を
自重トレvsウェイトトレ、永遠の論争に、科学で決着をつけてみました。
この記事のポイント
よくあるイメージ
- 自重トレ = 細マッチョ、素早い → 半分正解
- ウェイトトレ = ゴリマッチョ、動けない → ほぼ誤解
自重トレのメリット
- いつでもどこでもできる
- お金がかからない
- ケガのリスクが低い
- バランス・体幹が鍛えられる
自重トレのデメリット
- 漸進性過負荷が難しい
- 下半身が鍛えにくい
- 筋肥大に時間がかかる
ウェイトトレのメリット
- 漸進性過負荷がしやすい
- 効率的に筋肥大
- 下半身も鍛えられる
- 種目が豊富
ウェイトトレのデメリット
- お金がかかる
- ジムに行く手間
- ケガのリスク
- 初心者には敷居が高い
科学的結論
- 筋肥大効果:ウェイトトレの方が効率的
- 筋力向上:ウェイトトレの方が有利
- 機能性:どちらも可能
- 継続率:自重トレの方が高い
目的別おすすめ
- 筋肥大 → ウェイトトレ
- 細マッチョ → どちらでもOK
- 機能的な体 → 両方の組み合わせ
- コスパ重視 → 自重トレ
- 時間効率 → ウェイトトレ
- 自宅 → 自重トレ
最強の方法:両方やる
あなたはどっち派?
自重派の人 → 素晴らしい。継続しやすいのが最大の強み。
ウェイト派の人 → 効率的で正解。短期間で結果を出せる。
どっちもやってる人 → 最強。バランスが取れている。
どっちもやってない人 → 今日から始めましょう。どちらでもOK。
最後に:完璧を求めず、継続を
どっちが優れているか、という議論は不毛です。
大事なのは:
- 続けられること
- 楽しめること
- 結果が出ること
自重でもウェイトでも、続ければ必ず結果は出ます。
完璧なプログラムを探すより、今日から始めることの方が100倍大事。
さあ、あなたはどっちから始めますか?
腕立て伏せ?それともベンチプレス?
どっちでもいい。
大事なのは、今日、体を動かすこと。
それだけです。
さあ、トレーニングを始めましょう!💪













